★ストレッチングとは★この文章は、2005年度、東京都某区の消費生活通信講座のテキスト用に、書いたものです。(3) ストレッチング ● ストレッチングとは、 筋肉や腱、靭帯などを引き伸ばす、柔軟体操です。形やポーズは知らなく ても、疲れた時に「ウーッ」と伸びをしたり、肩が凝った時に頭を傾けてみ たりと、知らず知らずのうちに誰もがストレッチをしているものです。 伸びのような、弾みをつけずにゆっくりと引き伸ばすストレッチングを、ス タティックストレッチ(静的伸展)、一方、ラジオ体操のような反動をつけて リズミカルに伸ばすストレッチングをバリスティックストレッチ(動的伸展) といいます。一般的にストレッチングという時は、スタティックストレッチ のことを言います。 ● ストレッチングの方法と秘訣 1.筋肉や腱の温度を上げておこう からだが冷えている状態では、筋肉は良く伸びません。からだが冷えてい る時は、ストレッチを行う前に5分間くらい、速歩などのウォームアップ を行うことをお勧めします。お風呂上りは、からだが温まっているので、 気持ちよく伸びます。 2.呼吸を止めないで、リラックスして行おう 特に吐く息を意識しましょう。声を出して、数を数えるのもよいでしょう。 3.ここちよい痛みを感じる程度に 無理して、強い痛みを感じるところまで伸ばすと、伸張反射といって、逆 に筋肉を縮める反応が起こってしまいます。ここちよい痛みを感じるとこ ろで保持しましょう。 4.一つのポーズにつき、ゆっくりと15秒から60秒かける ウォームアップ(準備体操)の時は、短めに反復し、クールダウン(整理体 操)の時はゆっくり長く。 5.筋肉の伸びを感じながら行うと、より効果的 伸びている部位を意識して感じてみよう。 6. 他人と競わず、マイペースで ● ストレッチの効果 1. スポーツ障害やケガを予防 運動前のウォームアップとして行えば、筋肉を柔軟にするばかりでなく、神 経と筋肉の協応関係を円滑にして、動きをしなやかにします。運動後のクー ルダウンとして行えば、運動で硬くなった筋肉のコリをほぐして、疲労をす みやかに取り除き、筋肉痛やスポーツ障害を防ぎます。 2. 腰痛、肩こりの予防と回復に 腰痛と肩こりの多くは、運動不足と、緊張の多い生活習慣による慢性疲労性 腰痛・肩こりです。ストレッチングで、硬くなった筋肉をほぐし、血行をよ くして疲労がたまらないようにしましょう。 3. 健康づくり、日常の生活活動動作を確保する 加齢によって、筋肉の弾力性が失われると、関節の可動域も低下し、洋服の 脱ぎ着がしづらい、足のつめが切れないなど、日常生活にも支障が出てきま す。転んだりしたら、大怪我になる危険も増します。ストレッチングは、そ れ自体が健康づくりに欠かせない運動といえます。 4. リラックス効果がえられる ストレッチ運動による筋肉からの刺激が、中枢神経に働いてリラックスを促 す効果があります。 ジャンル別一覧
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